« DSi LL が発売 | トップページ | たばこ税 »

2009年11月 3日 (火)

映画「THIS IS IT」

評価:★★★★★★★★★☆
(※ネタばれるから注意!)一応評価しておくが、基本的にドキュメンタリーだからいつもの目線とは少し違うかな。 始めに言っておくと、評価のマイナス1は…満点だと逆に失礼に感じたから。 もちろんリハーサルの記録映像をまとめ、ひとつの作品として完成させた事自体は本当に素晴らしい。 だが、これはマイケル本人も劇中で語っていたことで、「本番ではない」という無念さに対する敬意でもある。 このリハーサルを最高だと評価されるのは不本意なはず。 でもね、映画を観た人ならそんな事は分かったうえでの「最高評価」をされるだろう。 舞台裏のメイキング映像として観ても、本作を越えるものは想像できない。 ロンドン公演の発表会見でも、マイケルは「ファンが望むものをやる!」と断言していた。 その時は多少のリップサービスもあるかな程度に見ていたが… 映画が始まるやいなや、そんな不安も一気に吹き飛んだよ。 1曲ごとに本人の細かい指示があってさ。 特に印象的だったのが、オリジナルの音にこだわるやり取り。 マイケルは何度も違う!違う!と言いながら音程や速度などを調整していく。 多くのファンはレコードやCDを何度も聴いてくれているから、些細な違いでガッカリさせたくないというのだ。 これはさー…… 私がプロフェッショナルとして昔から何度も言い続けている事なのよ。 でも、現実はファンよりも己の満足を大切にするクリエイターばかり。 少なくとも日本はそう。 だから、私のようなファンに向けたこだわりを見せると「手を抜くな」と一蹴されてしまう… 新しい挑戦が成長なんだと…… 確かにそんな事を言わせてしまうような結果しか出せていない私にも問題はあるが、ファンが求めていないものを作り続ける事にどんな意味があるのだろうかという葛藤と戦う日々。 何故そんな事をはっきり言えるのかと言うと…なにより私自身が作品のファンだから。 もう蔓延する「俺様デザイン」には懲り懲りなの。 ここは大人になって割り切るしかないんだろうなー…と、完全に諦めていた所へ「THIS IS IT」の光が差した。 日本のクリエイターに多い「自己満足アレンジ」がどれだけ哀れな行為かという事を学んで欲しい。 ただ、マイケルの場合は同じ事が新しくなってしまうのね。 数々の有名な楽曲・ショートフィルムを当時のままのイメージで撮り直しているのに、マンネリ感は微塵もない。 見覚えのある映像やイントロが出る度に立ち上がりたい衝動にかられる… まさに「コレを待っていた!!」のオンパレード。 おなじみの群舞も「そうそう」みたいなね。 残念ながら有名なムーンウォークやゼロ・グラヴィティ(斜め立ち)のリハはなかった。 前後のつなぎや時間的な意味合いでもリハは行っていると思うんだけど、特別な契約でもあるのかな? あとBADのリハもなかったような… 別のシーンでBADっぽいフレーズはチラっとあったけど、他の曲みたいに新規のショートフィルムとか作ってもよさそうなのに。 ちなみに、鑑賞した映画館は新宿ピカデリー。 スクリーン1ではコンサート会場で使用される特殊なスピーカーを配置しているらしく、音響は世界最高峰のレベルとのこと。 私は知っていてココにしたんだけど、素人なりにも違いが分かるほどスゴい音だったよ。 上映期間も延長されたようだし、気になっているなら絶対に映画館で観ておいたほうがいい。 マイケルが嫌いな人も観て。

|

« DSi LL が発売 | トップページ | たばこ税 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« DSi LL が発売 | トップページ | たばこ税 »